夏の終わりを告げます
セミの鳴き声は、だんだんツクツクボウシが多くなって来ると夏の終わりを感じさせてくれます。
毎年8月の中旬から下旬に掛けて咲いている白く可憐なテッポウユリの花を見ると、今年の夏も終わりに近づいているんだなって思うようになって来ます。
今年は我が家のテッポウユリがたくさん咲きましたが、その中で一つだけ目を引いたものがありましたので、今日はその話をしたいと思います。
 今年は本当に例年に無いほどたくさんのテッポウユリが咲きました。
 テッポウユリは元々自生していたものが種によって増えたものと思われます。 
 私の個人的な思いですけど、テッポウユリは割と種からでも増えやすいような気がします。
 種からだと開花出来るほど生長するまでに数年掛かりそうな感じはしますけど、そういうところを意識していないせいか、気付くと開花出来るくらいに生長したテッポウユリが太い茎を伸ばしています。
 茎の太さで花の数も違って来ますが、清楚と健気という言葉が似合うテッポウユリにとって唯一と言ってもいいくらい、それらの言葉が似合わない部分かもしれません。
 太くて葉もたくさん付いている茎にはたくさんの花が咲きます。
 毎年意識して栽培しているわけではないので、自然に生えて来たものをお世話するような形で育てています。
 たくさんの白い花が咲き始めた時に、ふと一つだけ気になるのがありました。
 白い花に黒胡椒を振り掛けたように黒い粒がたくさん付いたものがあります。
 よく見てみると白い花にびっしりとアブラムシが付いているではありませんか。
 あまりの多さに最初はビックリしました。
 白い花全体に黒い点が無数にくっ付いています。
 しかもアブラムシが付いているテッポウユリはその一株だけでした。
 開花した花はもちろん、蕾にもしっかりとした茎にも黒い点は付いています。
 それだけの数のアブラムシですから、アリもいつもよりも多めにおります。
 おそらくアブラムシのおしりから出る液を採取する為に集まって来ているのでしょう。
 テッポウユリは白い清楚なイメージを与える綺麗な花ですが、アブラムシがたくさん付く事によって何だかかわいそうなイメージが強くなって見えます。
 普通に咲いても健気な感じがありますが、そういう障害を乗り越えても咲き誇る姿に感動してしまいます。
 来年はもっとたくさんの花が咲いてくれる事、また今年アブラムシにくっ付かれてしまった花には来年は無事に咲いてくれる事を祈りたいと思います。